しろうと考えではありますが・・・

死後、マンションの権利を管理会社に譲渡する制度

輪番でマンションの理事が廻ってきます。正直いって、ウェルカムな心境ではありません。
さて、当マンションの課題ですが、大規模修繕が終了して、スカンピン(死語)状況にあります。これから、10うん年後の次の大修繕に向けて積立をしなければならないのですが、次の大修繕は、エレベータとか屋外の機械式駐車場とか、大物ぞろいで、かなりの経費がかかります。
できれば、早いうちに対応を始めたい、そこが課題です。
しかし、そんなこといったって、住民のニーズはまちまち。
利害を調整するのは簡単ではありません。


そんなことを言っている私ですが。私にも固有の状況があります。
「死んじゃったら、相続する人がいない・・・」
そこで、リバースモーゲージというものを知りました。死んだら不動産の売却金を行政に支払うということを前提として、不動産を担保に高齢時の生活費を借りるという制度です。
当区では社会福祉協議会がやっているようなんですが、あまり積極的ではないようです。
それにはわけがあります。

 
マンションが売れない時代が来る――。
と、私はあちこちで申し上げているのですが、あまり実感をもって受け止められていないようです。

日本の人口はすでに減少に入っています。東京はまだ増加していますが、それもオリンピックまででしょう。
しかも、マンションの購入層である、団塊二世の世代が、40代を過ぎつつある。
それでいて、生産緑地法の施行30年や、これと連動する農地法の改正とかが来て(予測)、これまで塩漬けとなっていた土地が、宅地として利用されるようになる。
つまり、どんどんマンションが建設されるようになる。
需要が減少、供給が増加。どういうことになるか、そんなこと素人にもわかりますよね。
とういうことは、条件の悪いマンションは、売れなくなる。
そういうことです。

 
そんな状況ではありますが、私が死んだら、私の部屋は空き部屋のままになって、そのままでは、国に没収。
どういう人が住むかわかりません。
ですので、次の仕組みを考えました。

 
まず、私が遺書を書きます。
その中で、「私が死亡した場合は、所有する部屋を、管理会社である株式会社〇〇に譲る」とします。
さらに管理会社とは、次の契約を結びます。
(1)私が死亡した後、部屋の原状復帰を行い、その経費は管理会社が負担する。
(2)管理会社は、責任をもって、当該物件を、賃貸として販売する。
(3)物件が賃貸された場合、管理会社は賃借料を徴収する。
(4)徴収された賃借料から、(1)の費用、通常の必要経費、共益費等、その他一般管理費等を差し引いたうえで、その残額を、マンションの管理組合に譲渡する。
(5)(4)の期間は、最長〇年とする。

 
どうでしょう、こんなシステム。
私としては、死んじゃった後のことなので、誰が得をしようと関係ないのですが、できれば、近隣の皆さんのお役に立ちたいと思うんです。
誰かに相続するったって、住宅がだぶつく時代になったのでは、ありがた迷惑かもしれませんし。
それに、管理会社も不動産屋を使って、がんばって借り主を探すと思いますしね。
今度、マンションの理事になったら、話のついでに、管理会社の担当に聞いてみたいと思っています。

 


ホームに戻る→